使っていたPUレザーのトートバッグがボロボロになりましたので、本革のバッグへ買い替えをしました。
この記事では、なぜPUレザーのバッグがボロボロなるのかと、おすすめお安いレザーバッグをお伝えします。
なぜPUレザーはボロボロになる?
こちら、管理人が4年ほど使っていた、PUレザーバッグです。
酷いことになりました。なぜ、このようなボロボロになってしまったのでしょうか?
PUレザーの素材
PUレザーとはポリウレタン樹脂を使った合成皮革のひとつで、Polyurethaneの略称です。
合成皮革は、布地をベースにしてその上にポリウレタン樹脂を塗り、表面層のみを天然の革に似せた人工素材を貼り付けます。この樹脂を表面に塗って型押しをすることで、革のように見せているのです。
見た目は革に似ていますが、革独特の匂いや手触りまでを再現することはできませんので、そこで本革との違いを区別しやすいです。
PUレザーの特徴
フェイクレザーとも呼ばれており、柔らかくもちもちとした肌触りが特徴で、本革に近い見た目と質感があります。
前述の通り、PUレザーはポリウレタン樹脂ですので、その性質でもある伸縮性とある程度の撥水性が特徴です。
PUレザーはファッションアイテムに使われることが多く、ジャケットやバッグ、お財布やスマートフォンカバーなど、幅広く使用されています。
PUレザーの材質であるポリウレタンは、劣化すると、表面がボロボロの状態になる加水分解が起こります。
この加水分解は、日光、湿度(水分)や摩擦を受けることによって生じる経年劣化であり、表面がひび割れたり、接着剤が露出する症状があらわれます。
ポリウレタン樹脂にはある程度の撥水性がありますが、水とウレタン結合は反応しやすく、わずかな湿度(水分)でも場合によっては数か月で加水分解を引き起こす可能性もあります。
水分から守るために、防水スプレーを吹きかけたり乾拭きをすると少なからず加水分解が起こるのを遅らせることができます。
しかしながら、どれだけ直接的な日光や摩擦を避けたとしても、ポリウレタンは製造時から劣化起こる素材であるため、約3年を目途に加水分解は起こるといわれています。
つまり、PUレザーを使った製品をどれだけ大切に使用し、保管したとしても時間ともに劣化は進行し続けますので、PUレザーを使った製品は消耗品と考えたほうがよいでしょう。
PUレザーのメリット
水や汚れに強い
前述のようにポリウレタン樹脂は水をはじくため汚れにくく、拭き取るだけで良いのでお手入れが簡単といえます。
お手入れがほぼ不要
本革はクリームなどを塗って手入れしますが、基本的には合皮は塗る必要がありません。
本革よりも安価
合皮は大量生産が可能であり、材料費も安価ですので、本革製品よりもはるかに安く、手に入れることができます。
PUレザーのデメリット
寿命が短い
3年を目処に加水分解が起こりますので、消耗品として割りきって使用しましょう。
柔軟性に弱い
合皮は合成樹脂を塗ってコーティングされているため、繊維のように折り曲げたり、伸ばしたりすることに弱いです。
強く折り曲げるとシワが入る可能性がありますが、本革のように馴染んだりすることはありません。
さらに、コーティングされていることから通気性も悪いといえます。
希少価値が低い
よほどのプレミアやブランドでない限り、中古で売りに出したときには、買値よりかなり低い査定になることが多いです。
見た目のチープさ
本革と比べたときに、見た目がチープに見える商品が多いです。
PVCとは?
人工革製品で「PVC」を使いつくられた製品もあります。
PVCとは、布地の表面に塩化ビニール樹脂を塗布し、質感を天然皮革に似せた人工素材です。「ポリ塩化ビニール」を意味する “Polyvinyl Chloride” の略です。
PVCは比較的安価であり、表面はPUより硬く、ツルツルとした肌触りが特徴です。耐久性が高く汚れに強いので水や中性洗剤で汚れを拭くことができ、メンテナンスが楽であるメリットがあります。
しかし、通気性や弾力性・柔軟性は低く、PUには劣ります。
経年劣化で固くなったり、表面のコーティングが割れるなど傷みやすい素材と言えます。
安価ですので、短期間の消耗品と割りきって使う分には満足度は高いかもしれません。
本革のメリット
ボロボロに劣化してしまうPUレザーではなく、本革はどうなのか、確認していきましょう。
劣化しにくい
本革は天然のもののためとにかく劣化しにくく長持ちします。お手入れ次第では10年以上、20年以上も使い続けることができます。お手入れ方法は後述します。
もしキズがついてしまっても、少しの引っかき傷程度ならば、指で揉み込むように擦ると目立たなくなります。
PUレザーのようにボロボロになることはないので、これは大きなメリットです。
エイジング(経年変化)を楽しめる
本革の最大の魅力は何といってもエイジング(経年変化)。
月日が経過するとともに、一層味わい深く自分に馴染んだ革に変化していき唯一無二の製品に仕上がっていきます。
使い込むことにより、初めて手にしたときよりもより深みも増し、色味も変化していく革製品は飽きることなく長く愛用できます。
自分に馴染んだ革製品への変化していく様子は、手にしていてとても楽しいものです。
高級感がある
革本来の艶、質感、シワ感やエイジングによる深みに上品さがあります。
水気や湿気に弱い
種類や加工によって差はありますが、革は全般的に水には弱いです。
濡れたまま放置しておくとカビやシミになったり、水膨れを起こして傷つきやすくなったりします。
濡れてしまった場合は早めに乾拭きをしましょう。
手入れが手間
革が乾燥すると、ひび割れを起こします。これは、ひとの肌でも同じですね。
革の表面(銀面)にひび割れが起こると元に戻せないため、長く使うためには定期的なお手入れが大切です。
お手入れ自体は意外と簡単なので、むしろ革を育てている感じが楽しい!と、管理人は感じています。
合皮に比べて高価
天然素材を使用、また希少なため合皮に比べて高価です。
似たようなデザインで、PUレザーで千円なものが、本革では1万円することも普通にあります。
PUレザーと本革まとめ
手入れのしやすさ | PU>PVC>本革 |
価格 | 本革>>>PU>PVC |
持ちの良さ | 本革>>>>>PU>PVC |
手触り | 本革>>>PU>PVC |
おすすめ本革のトートバッグ
本革は高価になりがちですが、管理人はお手頃価格の本革トートバックを見つけることができましたので、共有します。
ボロボロになったPUレザーのトートバッグの代わりになる、旅行で使用するための、大判なバッグを探しているなか、「福きたる」さんの商品を見つけました。
リアルレザーで、このサイズで5,980円には驚きです。
一般的な本革トートバッグは、1万円~3万円が相場です。
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形違いはこちら↓↓↓
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本革製品のお手入れ方法
本革製品のお手入れには、柔らかい布(管理人はキッチンペーパーを使っています)、レザー用のクリーム、柔らかい豚毛ブラシを用います。
まずは、豚毛で革製品の埃を取り除きます。
そののちに、クリームをキッチンペーパーで全体になじませます。このとき、染みにならないように、さっと薄く塗り広げてください。
ファスナーや引き手の金具にもメンテナンスクリームを塗り込むと、サビ防止になります。
クリームを塗ったら、少し時間をおいて革に成分をなじませます。
最後に乾いた布で一度拭きあげれば、お手入れは完了です。
簡単だね!