今回ご紹介する銀魂エピソードは「蓮舫氏が銀魂に出たことによる騒動」です。
名作として名高い「レンホウ篇」で、一体なにが起きたのでしょうか?
現役国会議員を巻き込み、色々と憶測が飛び交う事態となり、しかしそれすらネタに感じさせる銀魂の凄さが実感できる騒動にもなりました。
一連の事態をみていきましょう。
蓮舫氏 銀魂登録
原作漫画第41巻 353〜360訓の合計8話、アニメでは第232〜236話の合計4話にわたる長編エピソードに、蓮舫氏のキャラが登場します。
蓮舫氏のようなキャラが書かれるのはこのうち、原作は第353訓「紙芝居 夢芝居 これでオシマイ」、アニメは第232話「忘れっぽい奴は忘れた頃にやってくる」
これらに登場します。
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蓮舫氏出演 銀魂第232話のあらすじ
突如、「捜さないで下さい」と書かれたプラカードを残し消えたエリザベス。万事屋に捜索の依頼をする桂だが、記憶を辿ってみると最後にエリザベスに会ったのは一年以上前。実は、エリザベスが家出していることにも気づいていなかったのだ! とりあえず一行は桂の家で何か手がかりが無いか捜してみることに。
引用|アマゾンプライムビデオ
なぜ銀魂にレンホウさんが描かれたのか
このエピソードは「レンホウ篇」とも呼ばれています。しかしこの「レンホウ篇」のレンホウは、あのレンホウさん来ているのではなく、エリザベスが所属が所属している幻の傭兵部隊の名前が「蓮蓬」であることからです。
ややこしいけど、ポイントです
原作でははっきりと「蓮舫」と書かれていますが、アニメではカタカナで「レンホウ」になっています(販売DVDや配信動画はモザイクになっています(後述)。
この記事では、アニメの配慮にのっかって以下「レンホウ」で統一します。
作品内でのレンホウさんは、ツッコミ待ち状態です。消息を立ったエリザベスのプラカードに、
- 「すみません、エリたってますよ」
- 「それは加藤登紀子さんと同じ床屋で刈りあげたんですか?」
- 「れんほうってどんな感じでしたっけ?」
と、レンホウさんを連想させる言葉がいくつも書かれていました。
それを元に、エリザベスとの記憶を辿ろうと桂さんの回想にはいるのですが、その回想中にレンホウさん本人が登場します。
しかし、ずっと桂さんやエリザベスにスルーされるレンホウさん。気づけ!ツッコめ!と言わんばかりに、エリザベスたちの近くに立ったり、唐揚げを食べだしたり、その唐揚げを投げ当てたり、バリカンで己の髪を刈りあげたり、奇抜なことをするレンホウさん。
結局は、エリザベスのプラカードの内容はレンホウさん本人とは関係なかったものですが、この一連の流れのためにレンホウさんは登場します。
銀魂アニメではレンホウさんの姿がみられない
原作漫画では、しっかりとレンホウさんの容姿が描かれています。選挙カーにもはっきりと「蓮舫」と書かれています。
しかしながら、現在の配信版でのアニメではレンホウさんの姿、名前に至るまで全て黒塗りとモザイクで処理されています。
以下、左側画像は管理人のハードディスクに大切に保管されているモザイク黒塗り無しの当時放送された銀魂アニメです。現在の公開されているアニメと比較ください。
プラカードの「れんほう」が、傭兵部隊「蓮蓬」を指していると明らかになるシーンではモザイクは無くなっています。
こんなにも描きこまれているのに黒塗りで隠されてしまうのは、本当にもったいないです。
よくグロテスクアニメに黒い目隠しが入ることがありますが、それに負けず劣らずの真っ黒具合です。
配信動画でも販売版DVDも同様なの真っ黒状況なのですが、当時のテレビ放送ではここまでのモザイク加工はされておらず、目隠し程度でした。
当時リアルタイムでアニメを観ていた管理人は、このレンホウさん登場に感動をしたものです。
しかし現在のようなモザイク加工がされるなんて残念無念。黒塗無しの当時の映像は今や家宝です。
ちなみにアニメで隠されていたのはレンホウさんだけではなく、石原慎太郎氏をモデルとしたキャラも隠されていました。
他の政治家がオマージュされた銀魂エピソード紹介は、こちらご参照ください。
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銀魂アニメ 第232話の放送自粛
レンホウさんが登場した回である第232話が放送は、2011年10月でした。CS放送のアニメ専門チャンネル「AT-X」でも同じ話が放送予定だったのですが、急遽その放送が中心となりました。
第232話放送当時の記事がありましたので、引用いたします。
2011年11月11日付で「AT-X」HPに、「緊急:11/15(火)、11/18(金)『銀魂』第232話 放送休止のお知らせとお詫び」と題する告知が掲載された。「テレビ東京の都合により」休止に至ったそうで、「番組購入元のテレビ東京からの要請により放送権が行使出来ないためです」と説明している。
(中略)
(取材のために)テレビ東京に連絡を取った。この作品を担当する部署につないでもらったところ、電話に応じた男性は「特定の人物を想起させる描写があったため」と説明した。外部から内容への異議等があったのかということに関しては、直接の担当ではないので把握できていないとのことだった。
引用|探偵ファイル〜速報・ニュースウォッチ〜/アニメ「銀魂」、過激な蓮舫ネタで放送休止に?
取材に対して放送自粛理由を「特定の人物を想起させる描写があったため」と説明していますが、銀魂って特定の人物をオマージュさせたキャラが沢山描かれています。正直、この回答は逃げになっているように思います。
オマージュ量が半端ないアニメの話はこちらご参照ください。
銀魂 伝説のパロディ回の元ネタ解説|踊る,渡る世間は,古畑,金田一などパロシーン解説
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このテレビ東京による銀魂放送自粛についてはツイッターでも掲示板でも、盛り上がりをみせました。そして多くの憶測がなされていたのを覚えています。
この件をマスコミが蓮舫氏側に取材をしたところ蓮舫氏は「抗議した事実はございません」と回答しました。それでも蓮舫氏が圧力をかけた説が有力視されました。
管理人個人的には蓮舫氏側というより、蓮舫氏を支持する市民団体やテレビ東京の内部にいる人達の影響だと考えます。
放送自粛や黒塗りの真相は我々視聴者には降りてこない情報ですし、黒塗り、モザイクが取れる日はもう来ません。潔く諦め真っ黒な画面を笑いましょう。
これも逆におもしろい。そう感じさせてくれる銀魂のすごさに乾杯っ
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銀魂アニメ第232話について、監修と監督のつぶやき
実はテレビ東京での番組放送前に、銀魂の監督らがツイッターで意味深な発言を繰り返されていました。
エリザベスの中のおっさんでお馴染みの銀魂アニメ監修 高松信司さんは2011年10月26日に次回放送分について以下のようなツイートをあげました。
「この期に及んでまた戻されてしまう。 下ネタなら仕方がないれけどこれもダメなのか」
そして、同じ日には以下のような、何かが起こったことが想像できる発言もしています。
「『アニメ銀魂』が『銀魂』のままでいられない時が来たなら、『銀魂でない何か』を放送するより『テレビアニメ』であることをやめるべきだと思う」
渦中の第232話放送日である10月31日には「放送始まって以来の当日納品でした」とツイートし、11月14日にはツイッターをしばらく休止にすると表明しました。
また、銀魂アニメ監督の藤田陽一さんもツイッターで、放送日の10月31日に匂わせツイートしています。
「みんなアレが何かわかっても呟いちゃりしちゃダメだよ?。アレしちゃったからね」
今回の騒動から、現場の大変さがよく伝わりますね。高松さんと藤田さん、そして沢山のスタッフさんのおかげで放送中止や配信停止になることなく、私達は銀魂アニメを楽しめています。
銀魂製作に携わる人達に、心より感謝申し上げます。
参考・引用丨アニメ「銀魂」が突然放送休止 蓮舫大臣ネタが過激すぎた?: J-CAST ニュース
まとめ
個人的には、今回の内容は蓮舫氏を否定するような内容ではないので、規制のやりすぎな気がしています。黒塗りすることにより、逆に蓮舫氏に対して様々な憶測を呼ぶ結果となりました。
銀魂アニメはゴールデンタイムからの左遷や、PTAからの苦情、政治絡みの圧力など、様々な困難がありながらも、銀魂を待つファンのために放送を続けてくれました。
騒動があったアニメ第232話からのレンホウ篇は、壮大過ぎて素晴らしい作品です。モザイク無しで楽しみたいかたは、原作漫画も合わせて読みましょう。アニメも原作もどちらも素晴らしき作品です。
名作としても名高い「レンホウ篇」を通常の3倍楽しみましょう。
ガンサムー
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