健康 食事

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

インスタントコーヒーは健康に良い?

インスタント コーヒーは、手軽にコーヒーを楽しめるので、世界の多くの地域で、とても人気があります。

レギュラー(ドリップ)コーヒーを飲むことによる健康上のメリットはよく取り上げられているので、周知のことかと思います。それでは、インスタントコーヒーでも、レギュラーコーヒーと同様なメリットを得られることができるのでしょうか?

この記事では、インスタントコーヒーについてと、その健康効果について研究論文をもとに解説していきます。

インスタントコーヒーとは?

インスタントコーヒーは、乾燥させたコーヒーエキスを原料にしたコーヒーの一種です。挽いたコーヒー豆を醸造してエキスを作っています。

抽出後、抽出液から水分を取り除き、乾燥した断片や粉末を作りますが、どちらもお湯を加えることで溶け、コーヒーとしていただくことができます。

インスタントコーヒーの作り方は、大きく分けて2つあります。

  • スプレードライ製法…コーヒー抽出液を熱風で噴霧し、水滴を素早く乾燥させ、微粉末や小片にする製法。冷たい水や牛乳に溶けやすい。
  • フリーズドライ製法…コーヒー抽出液を凍結させた後、細かく切断し、真空状態で低温乾燥させる製法。味や香りの再現性が高い。

どちらの方法も、コーヒーの品質、香り、味を保つことができます。

インスタントコーヒーの作り方は、カップ1杯のお湯にティースプーン1杯の粉を入れるのが一般的。

コーヒーの濃度は、カップに入れる粉の量を加減することで簡単に調整できます。

インスタントコーヒーには抗酸化物質と栄養素が含まれている

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

コーヒーは、現代の食生活において最大の抗酸化物質供給源であるといえます。

その高い抗酸化物質含有量が、関連する多くの健康効果を発揮すると考えられています 。

コーヒーの抗酸化作用について詳細は、こちらご参照ください

レギュラーコーヒーと同様に、インスタントコーヒーにも多くの強力な抗酸化物質が含まれています。

ある研究によると、インスタントコーヒーは処理方法によって、他コーヒーよりも多くの抗酸化物質が含まれている可能性があります。

さらに、標準的なインスタントコーヒー1杯は、約7キロカロリーであり、さらに少量であるもののカリウム、マグネシウム、ナイアシン(ビタミンB3)が含まれています。

まとめ

インスタントコーヒーには、強力な抗酸化物質が多く含まれています。

インスタントコーヒーには、他の種類のコーヒーよりも、より多くの抗酸化物質が含まれている可能性もあります。

  1. J Nutr Sci. 2014 Oct 22;3:e48. doi: 10.1017
  2. J Nutr. 2008 Mar;138(3):562-6.
  3. Am J Clin Nutr. 2011 Jun;93(6):1220-8.
  4. Food Chem. 2016 Apr 15;197(Pt A):388-94. doi: 10.1016
  5. J Med Food. 2017 Jun;20(6):626-635. doi: 10.1089
  6. Food Funct. 2014 Aug;5(8):1718-26.
  7. Food Chem. 2012 Oct 15;134(4):1870-7. doi: 10.1016
  8. 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

インスタントコーヒーのカフェイン含有量

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

カフェインは、世界で最も広く消費されている刺激物であり、コーヒーはその最大の供給源です。

しかし、インスタントコーヒーのカフェイン含有量は、一般的にレギュラーコーヒーよりやや少ない傾向にあります。

ティースプーン1杯のインスタントコーヒー1杯には30~90mgのカフェインが含まれることがありますが、レギュラーコーヒー1杯には70~140mgが含まれます。

カフェインに対する感受性には個人差があるため、カフェインを控える必要がある場合は、インスタントコーヒーの方が適しているかもしれません。

インスタント・コーヒーにはカフェイン抜きのものもあり、カフェインの含有量はさらに少なくなっています。

カフェインの取りすぎは、不安、睡眠障害、落ち着きのなさ、胃の不調、震え、速い心拍を引き起こす可能性があります。

まとめ

ティースプーン1杯分のインスタントコーヒー1杯には、一般的に30~90mgのカフェインが含まれており、レギュラーコーヒーには1杯あたり70~140mgのカフェインが含まれています。

  1. J Am Diet Assoc. 2005 Jan;105(1):110-3. doi: 10.1016
  2. U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE
  3. Why do we like drinks that contain caffeine?
  4. Psychopharmacology (Berl). 2010 Aug;211(3):245-57. doi: 10.1007
  5.  Food Addit Contam. 2003 Jan;20(1):1-30. doi: 10.1080

インスタントコーヒーにはアクリルアミドが含まれている

アクリルアミドは、コーヒー豆を焙煎したときにできる、潜在的に有害な化学物質です。

このアクリルアミドは、さまざまな食品、煙、家庭用品にも一般的に含まれています。

興味深いことに、インスタントコーヒーには、新鮮な焙煎コーヒーに比べて最大で2倍のアクリルアミドが含まれている場合があります。

アクリルアミドの過剰摂取は、神経系を損傷し、がんのリスクを高める可能性があります。

しかし、食事やコーヒーで曝露するアクリルアミドの量は、有害とされる量よりはるかに少ないです。

したがって、インスタントコーヒーを飲んでも、アクリルアミドの曝露に関する懸念は生じないといわれています。

まとめ

インスタントコーヒーには、レギュラーコーヒーの最大2倍のアクリルアミドが含まれていますが、この量は有害とされる量よりずっと低い量です。

  1. Rocz Panstw Zakl Hig. 2013;64(3):173-81.
  2. J Agric Food Chem. 2002 Aug 14;50(17):4998-5006. doi: 10.1021
  3. J Toxicol Environ Health B Crit Rev. 2006 Sep-Oct;9(5):397-412. doi: 10.1080
  4. Crit Rev Toxicol. 2006 Jul-Aug;36(6-7):481-608. doi: 10.1080
  5. Scientific Opinion on acrylamide in food
  6. Nutr Cancer. 2014;66(5):774-90. doi: 10.1080

インスタントコーヒーの健康上メリット

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

レギュラーコーヒーと同様に、インスタントコーヒーにもいくつかの健康上のメリットがあると言われています。

これは、インスタントコーヒーにもレギュラーコーヒーと同じように抗酸化物質と栄養素が含まれていることから、同じような健康効果が期待できると考えられます。

インスタントコーヒーを飲むと、以下のような効果が期待できます。

脳機能を高める。
カフェインが含まれているため、脳機能を向上させることができます。

代謝を促進する。
カフェインは、代謝を高め、脂肪の燃焼を助ける可能性があります 。

病気のリスクを減らす。
コーヒーは、アルツハイマーやパーキンソンなどの神経変性疾患のリスクを減らすか可能性があります。

糖尿病のリスクを減少させる。
コーヒーは、2型糖尿病の発症リスクを低減するのに役立つ可能性があります。

肝臓を改善する。
コーヒーとカフェインは、肝硬変や肝臓がんなどの肝臓疾患のリスクを低減する可能性があります。

精神的な健康を向上させる。
コーヒーは、うつ病や自殺のリスクを下げるのに役立つかもしれません。

至極がもたらす、至福のひととき。blissful coffee(ブリスフルコーヒー)

長寿を促進する。
コーヒーを飲むと長生きできるかもしれません。

これらの研究の多くが観察研究であることを念頭に置くいてください。

観察研究では、コーヒーが病気のリスクを下げるということを証明することはできません。わかっているのは、コーヒーを習慣的に飲んでいる人は病気になりにくいというだけであることにご注意ください。

コーヒーをどれくらい飲めばよいかわからない場合は、1日に2~5杯のインスタントコーヒーを飲むのをおすすめします。研究により、この量が最も高いリスク低減につながることが多いようです。

まとめ

インスタントコーヒーは、2型糖尿病や肝臓病のリスク低減など、レギュラーコーヒーと同じ健康効果があります。

結論

インスタントコーヒーの論文からみる、メリット・デメリット|おすすめインスタントコーヒーも

インスタント コーヒーは迅速で、簡単で、コーヒー メーカーを必要としません。また、長期保管も可能で、レギュラー コーヒーよりもお安いです。

したがって、旅行や外出先でも手軽にたのしめることができます。

インスタント コーヒーには、レギュラーコーヒーよりもアクリルアミドが含まれていますが、ほぼ同じ抗酸化物質が含まれています。

全体的にみてインスタント コーヒーは、他の種類のコーヒーと同じ健康上の利点にリンクされている、健康的な低カロリーの飲料です。

注意点として、これら研究はブラックコーヒーについて行われています。カフェラテやマキアートなどの砂糖が多く含まれるコーヒーについては、逆に糖尿病などのリスクがあります。

砂糖の弊害については、こちらの記事をご参照ください

カフェインには脱水作用があるため、コーヒーを飲むことは水分補給になるのか、脱水症状になるのか気になるところです。コーヒーの利尿作用については、こちらの記事をご参照ください

コーヒー中毒者のおすすめインスタントコーヒー

管理人はコーヒー中毒というほどコーヒー好きです。色々試した中から、本当におすすめなインスタントコーヒーをご紹介します。

おすすめドリップコーヒーについては、こちらの記事をご参照ください

ネスレ ネスカフェ エクセラ

「挽き豆包み製法」は、いつでも手軽に淹れたての香りとコーヒー本来の味わいを 1 杯ずつ楽しめるネスカフェ独自の製法です。
スプレードライで粉の粒は0.5m以下くらいの細かい粒で、水や牛乳でもの溶けやすいです。

UCC上島珈琲 職人の珈琲 ほろ苦い味わい

フリーズドライ製法で製造されたインスタントコーヒーです。その名の通り「ほろ苦い」ですので、苦いコーヒーが好きな方におすすめです。苦いだけではなく、程よい酸味があるのもその魅力のひとつ。
ブラックコーヒー好きには一度味わってほしい商品です。

味の素 AGFちょっと贅沢な珈琲店ちょっと贅沢な珈琲店 スペシャルブレンド

味のバランスが良いコーヒーが楽しめる商品です。フリーズドライ製法で製造されておりレギュラーコーヒーに近い味わいがあります。
一杯当たり10円とコスパ良く、美味しく香ばしいコーヒーがいただけます。

ユニコ・ジャパン・インターナショナル ウェスティンカフェウエスティンカフェ マイルドブレンド

1瓶100杯抽出可能で、一杯当たり7円とコスパに非常に優れているインスタントコーヒーです。スプレードライ製法ですので、溶けやすさも◎。
やや酸味が強いので、そのようなコーヒーが好きな方におすすめです。

INIC coffee(イニックコーヒー)

イニックコーヒーの定番&人気No.1の「スムースアロマ」。
特別なマシンやテクニックは不要!パウダーをお湯で溶かすだけで本格ドリップコーヒーの味わいになります。
カフェインレスなどのアソートセットがおすすめです。

たった5秒で本格コーヒー【INICコーヒー】

ネスレ NESCAFEGOLD BLENDネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス

カフェイン残留率3%未満のノンカフェインですので、夜にも楽しめます。
苦み・酸味・甘みの強弱バランスが整っており、カフェイン入りのコーヒーとほぼ同じ風味を味わえます。
管理人調べでは、スーパーで買うよりAmazonのほうが安く済みました

UCC おいしいカフェインレスコーヒー

ブラジル産の豆を使用したインスタントコーヒー。
苦みや酸味はそれほど強くなくてスッキリしたクセの無い味わいで、カフェインレスでありながら、物足りない感じはありません

クライス カフェジャパン クライス カフェイン99.7%カットのおいしいコーヒー

一杯当たり13円と、カフェインレスインスタントコーヒーの中では、コストパフォーマンスが良い商品です。
ブラジル・コスタリカ・タンザニアの豆がブレンドされた、やや香りの高いコーヒーが楽しめます


-健康, 食事
-, , , ,