銀魂にはたくさんの魅力的な天人がいますが、その中でも目を引く、緑色の巨体に、強面な風貌をした「ヘドロ(屁怒絽)」について、まとめていきたいと思います。
屁怒絽の登場話数から、彼の過去や人物像について、ネタバレありでご紹介していきます。
ヘドロ 初登場回「引っ越してきました」
原作漫画 8巻 第66訓
アニメ第47話
「さくらんぼってアレ桜の木になるの？」
屁怒絽さん初登場回です。
花粉症の症状に悩まされる万事屋の面々。（鼻の穴にティッシュ詰める銀さんがかわいいですよね。）
そんな折、来訪者が。その来訪者こそ花粉症の原因でもあり、お隣に越してきた屁怒絽さんです。
屁怒絽さんの形相にビビって鼻血を出す新八くんですが、おどろおどろしい見た目とは裏腹に、屁怒絽さんはとても丁寧に引っ越しの挨拶をします。銀魂キャラの中では、トップクラスの丁寧さです。
となりのヘッドロ〜ヘッド〜ロ〜〜
そののち、回覧板をまわすためだけに変な小芝居を入れるのですが、その臭い小芝居の設定であっても感化されて涙を流す心清い屁怒絽さん。
回覧板を顔面に入れられても、怒ることのない屁怒絽さん。
この初登場回だけで、屁怒絽さんの人柄の良さが表れています。
この温厚さには理由があるのですが、それはまた後述します。
屁怒絽さんは、その見た目の恐ろしさから、他人から恐がられている自覚はありました。それでも心は花のようにきれいでありたいと、花屋になることを決めたのです。
現実から目を背けない自己分析と、擦れることなく真っ直ぐにあろうとする姿から、彼の優れた人格が伝わってきます。
このエピソードの名言
いやーあぶなかった。あやうくてんとう虫を踏むところでしたよ。殺生はいけない。
あーダメだよ君たちも。あやうく植木を倒すところだった、殺生はいけないってば。
家を破損しながら、包丁を投げつけながら、殺生は許さぬという信念をみせてくれました。
やや乱暴なやり方で、己の信仰を他者にも貫かせようとします。今後エピソードでも、生き物や花が踏まれそうになったりすると、怪力で阻止しようとする屁怒絽さんが描かれます。
その様子と屁怒絽さんの容姿は、もうピッタリで、そのたびに銀さんたちはトラウマを植え付けられます。
礼儀正しくも揺るぎ無き信念を持つ屁怒絽さんが良くあらわれた、初登場回でした。
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ヘドロ登場回 その２「マナーは守りましょう」
原作漫画 9巻 第75訓
アニメ 第48話 Aパート
「似てる二人は喧嘩する」
この回は銀さんと土方さんがメインのエピソードです。
二人が原因で映画館（となりのペドロ上映中）で乱闘騒ぎになってしまいます。
その最中土方さんを狙って刀を抜こうとした攘夷テロリストである八留虎（ばるこ）三兄弟のひとりがスクリーンに投げ飛ばされます。
それをしたのは、その場に偶然居合わせた屁怒絽さんでした。
このエピソードの名言
みなさーん。映画は静かに見ましょう。
屁怒絽さんはマナーにとても厳しい一面があることが明るみになったエピソードでした。
その止め方は乱暴でしたが、血の気の多い歌舞伎町のひとたちを黙らせるには効果大で、その後は皆正座で映画を楽しむのでした。
屁怒絽パワーはすごいですね。
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ヘドロ登場回 その3「恐いけど好き」
原作漫画 10巻 第82訓
アニメ 第68話
「渡る世間はおばけばかり」
夏祭りの出し物でお化け屋敷を手伝うことになった万事屋のおはなし。
そのお化け屋敷に屁怒絽さんが遊びに来ます。
このエピソードの名言
いやードキドキするなー。僕、恐がりのくせについこういう所、来ちゃうんですよ。バカでしょ。
この気持ちわかる人、案外多いのではないでしょうか。管理人も恐がりのホラー映画好きですので、屁怒絽さんに勝手に親近感を覚えました。
恐がり丸くなる屁怒絽さんが可愛く思えるエピソードでした。
スーナック スーナック
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ヘドロ登場回 その4「ちょっとォ」
原作漫画 16巻 第138訓
アニメ第88話
「合コンは始まるまでが一番楽しい」
九兵衛くんのバベルの塔建設を阻止するために、合コンを執り行うエピソードです。
その合コンのメンバー探しの際、一コマだけ屁怒絽さんが映ります。
漫画では、「なんで無視するんですか。ちょっと！ちょっとォ」と、合コンに行きたい様子が描かれています。
屁怒絽さん、実は出会いを求めているのでしょうか。出番は一コマでしたが、男子な一面が見えたエピソードでした。
ちなみに、アニメではセリフ無しであったのがやや残念ポイントです。
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ヘドロ登場回 その5「銭湯では身も心も丸裸」
原作漫画 38巻 第234訓 39巻第235訓
アニメ 第220話
「銭湯では身も心も丸裸」
屁怒絽さんが家族と銭湯にやってくる、屁怒絽さんがメインのエピソードです。
銭湯にきた理由は、地球に遊びに来た家族をもてなすために、江戸風習「銭湯」に案内したのでした。
このエピソードの詳細はこちらの記事をご参照ください。
この回にて、荼吉尼族は角（ツノ）が命の次に大事という事が判明します。
一本は荼吉尼の誇り、もう一本は荼吉尼の魂の象徴とされ、角を傷つけられることは、それらを汚されることと同意とのこと。
そんな荼吉尼の魂が酷い扱いを受けることになるので、確認したい方は漫画やアニメをお楽しみください。
このエピソードの名言
どうやら僕達...とんでもない勘違いをしていたみたいですね。恐ろしい家族？いい家族じゃないですか
終始笑いばかりのエピソードでしたが、最後は銀魂らしい感動がありました。しっかりとオチありですが。
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ヘドロ登場回 その6「ごめんなさい」
アニメ 252話
「ごめんなさい」
アニメ5年目の終わりに、銀魂恒例の、本当に反省しているのか分からない謝罪が行われました。
そこで、なんと屁怒絽さんのサービスショットがあります！
どのようなシーンかは、ぜひアニメをご確認ください。
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ヘドロ登場回 その7「ヘドロの正体」
原作漫画 69巻 第625訓 第626訓 第627訓 70巻 第628訓
アニメ 第351話 第352話
「ジャンプはインフレしてなんぼ」
「平和と破滅は表裏一体」
このエピソードにて、屁怒絽の過去が明らかになります。
茶吉尼最強「神の角」と呼ばれた男こそ屁怒絽の正体でした。
かつて屁怒絽は「ヘドラ」という人格で、茶吉尼の「角の団」を率いて、いくつもの星を滅ぼしていました。
そんな折、惑星琥珀に咲く寄生植物パラッパーヘヴンに脳を侵食され、いまの心優しい性格へ変貌したのです。
性格こそ温厚であるものの、植物を愛し殺生を好まぬマイルールが強く、植物を傷つけられればその犯人に対してゲンコツという名の致命傷のワンパンを食らわせます。
その戦闘能力は、かつてのヘドラ時代と変わりないものでした。
万事屋、九兵衛くんが苦戦した王蓋を、一撃で腕を残して遠方にふっ飛ばしたことから、銀魂キャラの中で最強クラスであることは、間違いないです。
銀さんがパラッパーヘヴンの茎を折ったことで、ヘドラの人格が現れてしまったり、なんやかんやで、凡用鬼型決戦兵器ヘヴァンドロゴンとなり、銀さんとのシンクロ率高い値を叩きだして、地球の平和を守ろうと、みんなの心はひとつになるのでした。
ヘヴァンドロゴンは、新世紀エヴァンゲリオンのパロディであることは、言わずもがなですね。
屁怒絽さんの登場で、戦場が形勢逆転した胸アツ展開でした。
このエピソードの名言
僕はあなたなど知りません。この街のただの花屋です。
穏やかでマナーを守る性格が寄生植物の影響であったとしても、それは屁怒絽さんであることは間違いないので、これからも恐がられながらも愛させる屁怒絽さんで居続けることでしょう。
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ヘドロの担当声優
屁怒絽を担当している声優は、玄田哲章(げんだてっしょう)さんです。
クレヨンしんちゃんのアクション仮面や、ONE PIECEのカイドウの声優、アーノルド･シュワルツェネッガーの吹き替え担当声優も勤められています。
ベテラン声優であり、独特の低音ボイスの声質の持ち主です。あらためて、銀魂の声優の豪華さを感じさせられます。
アニメ 第220話 「銭湯では身も心も丸裸」では、屁怒絽一家（屁怒絽、屁怒絽父、屁怒絽母、屁怒絽チビ、屁怒絽二郎、屁怒絽三郎、屁怒絽四郎、屁怒絽五郎）全員の声を玄田さんが担当されていますので、改めて要チェックです！
まとめ
登場回数は少ないサブキャラな屁怒絽さんですが、常に笑いを提供してくれる、素敵な人物です。
礼儀正しく、家族思いで優しくも強い屁怒絽さんを、これからも応援しましょう！