スーパーにあった「信州コンコード」というワイン。
酸化防止剤が入っていない上に、ぶどうは国産のものを使用しているとな。
そしてお値段1000円未満だと!
これは買うしかありませんでした。
この記事では、信州コンコード 中口のレビューと、信州コンコードワインの種類、またワインの闇についても触れていきます。
「信州コンコード 中口」のレビュー
信州コンコードの中口は、とにかく飲みやすいワインです。
ほのかな甘みの中、程よい酸味の引き締まりがあり、すっきりとした後味で気持よく飲めます。
バランスのよい味わいは、中口ならではといえます。
「コンコード」とは
ワインの名前にもなっている「コンコード」はぶどうの品種のこと。
古くからアメリカに自生していたラブルスカ種を選抜育成した品種がコンコードです。
アメリカで最も栽培されているぶどうですので、アメリカ産のワインやぶどうジュースを飲んでいる方へは、信州コンコードワインは馴染みある味わいに感じるかと思います。ウェルチのグレープジュースが有名ですね。
日本には明治時代初期に入ってきたと言われています。コンコードは涼しい気候を好みますので、順高冷地帯で高品質な実が育ちます。
長野県がコンコードの生産量一位です。
コンコードの特徴は、なんと言っても「酸味」です。生で食べると「酸っぱ」となるそうです。
甘いぶどうを食べ慣れている私たちからしますと、酸っぱいぶどうはちょっと...となりますよね。
よって、コンコードは生食用としては出回っておらず、ほぼジュースやワインに加工されます。
ちなみに、香りはいちごのような甘い香りがし、果実味はしっかりと豊富とのこと。
【参考 旬の食材百科】
ブドウは抗酸化作用のある食べ物として有名です。
研究データなど詳細は、こちらの記事をご参照ください。
信州コンコードの会社
信州コンコードは、「株式会社 アルプス」が製造、販売をしています。
アルプスは独自にぶどう栽培農家と契約し、高品質なぶどうを安定して確保する取り組みをしています。
コンコードのみならず、ナイアガラやメルローなど複数の品種の栽培もしています。
ぜひ、各品種のワインを飲み比べしてみたいものです。
会社がある長野県塩尻市では、株式会社アルプス主催の、「ワイナリーフェス」が開催されて、そこでは各ワインの有料試飲ができるとのこと。
こんなに開放感あるところで色々なワインを飲めるなんて、最高すぎでしょう!
長野にお住まいの方が羨ましいです!!
株式会社アルプス所在地 | 長野県塩尻市塩尻町260 |
TEL | 0263-52-1150 |
公式サイト | https://www.alpswine.com/ |
信州コンコードの強みは「無添加」と「国産ぶどう」
信州コンコードは酸化防止剤無添加
信州コンコードは、酸化防止剤(亜硫酸)が入っていません。
流通しているワインには、ほぼほぼ酸化防止剤が含まれています。
酸化防止剤は、その名の通り食品の酸化を防いでくれる添加物です。亜硫酸が有名です。
亜硫酸はとても酸化しやすいので、亜硫酸を加えることで他の成分に先立って酸素と結合し、食品の酸化を防いでくれます。
さらにワインの場合は、アルコールから酸化して生じるアセトアルデヒドと、亜硫酸が結合することにより、すでに酸化していた状態回復としても作用してくれます。
また、酸化防止剤には殺菌効果もあります。発酵過程があるワインの製造にて、酸化防止剤を加えることで、雑菌や要らぬ酵母の繁殖を防ぐのです。
前提として、亜硝酸はほとんどの人の体に有害を及ぼすことはないと言われています。
そもそもワインの亜硫酸量は、他の食品に比べると少ないので、ワインの亜硫酸を気にするのであれば、他の食品も亜硫酸の添加に気をつけなければなりません。
亜硫酸には漂白作用もありますので、ドライフルーツや加工野菜にも使用されていることがありますので、気になる方は注意ください。
食品 | 亜硫酸の上限量 |
---|---|
かんぴょう | 5.0g / kg未満 |
乾燥果実(干しぶどうを除く) | 2.0g / kg未満 |
干しぶどう | 1.5g / kg未満 |
乾燥じゃがいも、ゼラチン、ディジョンマスタード | 0.50g / kg未満 |
雑酒、果実酒(ワインはここに含まれる) | 0.35g / kg未満 |
天然果汁(5倍以上に希釈して飲用に供するもの) | 0.15g / kg未満 |
亜硫酸にアレルギーを持つケースもありますので、アレルギー体質の方や喘息をお持ちの方は避けるべきでしょう。
ちなみに、「酸化防止剤(亜硫酸)が含まれているワインを飲むと頭痛が起こる」というのは、まだ明確には解明されていません。
酸化防止剤(亜硫酸)については、こちらの記事で研究論文の報告をまとめてご説明しています。ご参照ください。
結局、酸化防止剤・亜硫酸は摂って良いのか悪いのかというところですが、管理人はアレルギーが嫌なので「避けるべき」と結論づけています。
信州コンコードは、酸化防止剤を使わずに別途で細菌対策や酸化対策を行っているので、まさに企業努力の賜物といえます。
ありがたくいただきます。
信州コンコードは国産ぶどうをストレートで使用
100%国産ぶどうを使用している信州コンコード。
洋酒でありながら日本で作られ日本で消費して日本にお金が落ちる、素晴らしいです。
輸入果物は農薬や防カビ剤の問題がありますので、管理人は国産のフルーツを選んでいます。
ワインのなかには、海外産の「濃縮還元ぶどう果汁」「濃縮ぶどう果汁」を使ったものがあります。
濃縮還元ぶどう果汁を使ったワインで有名なものは、「酸化防止剤無添加」と大きくパッケージに書かれた商品です。
海外産の濃縮果汁を使うことで、安く流通できるメリットはあります。
ただ、濃縮果汁を水で薄め(還元)、発酵させたものをワインといって良いものか..
ヨーロッパの方々から往復ビンタくらいそうな邪道感がハンパないですよね。
さらなる問題点は、海外で濃縮果汁に加工する過程で酸化防止剤を使っていない保証はないところ。
たとえ濃縮果汁に酸化防止剤が使われていても、日本の食品表示法ではそれは「書かなくて良い」という判断になります。
日本の食品表示法では、原材料の製造に添加物を使用しても、添加物表示をしなくてもよいということになっています。
輸入された濃縮ブドウ果汁は、原材料です。
原材料である濃縮ブドウ果汁の製造加工において、亜硫酸塩が用いられいても表示しなくてもよいとされています。
食品の原材料の製造・加工で使用されたもので、その食品の製造には使用されない食品添加物で、最終食品まで持ち越された場合に、最終食品中では微量となって、食品添加物そのものの効果を示さない場合をキャリーオーバーといいます。キャリーオーバーの場合は表示が免除されます。
ただし、添加物を含む原材料が原型のまま存在する場合や、調味料、着色料、香料等のように、添加物の効果が視覚、味覚等の五感に感知できる場合は、キャリーオーバーにはなりません。
【参考】
札幌市 添加物~食品衛生法に基づく表示~
一般財団 日本食品添加物協会
消費者は「酸化防止剤無添加」のものを買っているはずなのに、実は使われていた..なんてことが起こりえます。
なので管理人は、濃縮還元果汁はワインでもジュースでも購入はしていません。
濃縮果汁のメリット・デメリットについては、こちらの記事をご参照ください。
こちらのジュースはオーガニックで濃縮還元していないストレートジュースです。
信州コンコードは、この闇の深い濃縮果汁とは無縁の製造工程ですので、安心して飲ませていただいています。
株式会社アルプスの無添加ワイン商品
株式会社アルプスの、国産ぶどうを使用した信州産酸化防止剤無添加ワイン商品をご紹介します。
信州産酸化防止剤無添加ワイン 信州ブラッククイーン 720ml
アルコール度数 | 11度 |
甘辛度 | やや辛口 |
信州の恵まれた環境で栽培された良質なブラッククイーンぶどうを100%使用し酸化防止剤無添加で醸造いたしました。
ブラッククイーンぶどう特有の豊かな果実味と適度な酸味、優しいタンニンが楽しめるやや辛口赤ワインです。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加樽熟 白 720ml
アルコール度数 | 12度 |
甘辛度 | やや辛口 |
信州産善光寺竜眼種を使用。程よい樽の香りと爽やかな風味が特徴の白ワイン。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加樽熟 赤 720ml
アルコール度数 | 12度 |
甘辛度 | やや辛口 |
信州産ブラッククイーン種とメルロー種を使用。気品ある樽の香りと両品種の絶妙なアサンブラージュが生かされた赤ワイン。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加ワイン 信州コンコード 720ml
アルコール度数 | 12度 |
甘辛度 | 中口 |
信州産コンコード種使用。果実香豊かで飲みやすい赤です。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加ワイン信州ナイアガラ 720ml
アルコール度数 | 度 |
甘辛度 | やや甘口 |
信州産ナイアガラ種使用。果実の風味が生きています。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加ワイン 信州コンコード辛口 720ml
アルコール度数 | 12度 |
甘辛度 | やや辛口 |
信州産コンコード種使用。香り高く飲みやすいやや辛口の赤です。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加ワイン 信州コンコード甘口 720ml
アルコール度数 | 12度 |
甘辛度 | 甘口 |
信州産コンコード種使用。さらりと飲みやすい甘口タイプです。
株式会社アルプス公式サイトより
信州酸化防止剤無添加ワイン 信州コンコードロゼ 720ml
アルコール度数 | 11度 |
甘辛度 | やや甘口 |
酸化防止剤無添加。信州産コンコードぶどうの一番搾り果汁のみで醸造したやや甘口ロゼワイン。通常のコンコードワインより一層華やかな香りと鮮やかなロゼ色、柔らかな甘味は、行楽や食卓のシーンにぴったりです。
株式会社アルプス公式サイトより
ネット注文ですと送料がかかりますので、まずはご近所のスーパーや酒屋に取り扱いがないか、確認してください。
株式会社アルプス直営店「野田屋」もありますので、塩尻市にお住まいの方でワインやジュースをお求めの際は、こちらもご利用ください。
住所 | 長野県塩尻市大門八番町9-1 〈 塩尻駅ビル1F 〉 |
営業時間 | 午前10時から午後7時30 |
休業日 | 年中無休 |
TEL | 0263-53-8204 |
株式会社アルプスの販売ワイン全てが、酸化防止剤無添加、国産ぶどうであるわけではありません。
例えば、下のスパークリングワインには酸化防止剤(亜硫酸)が添加されています。
無添加のワインには「無添加」とラベルに表記されています。
または、原材料名の欄に「酸化防止剤(亜硫酸)」の記載がないことをご参照ください。
まとめ
酸化防止剤無し、国産ぶどう100%使用、千円台、安定供給…
こんなにも消費者のわがままをかなえてくれる株式会社アルプスには、足を向けて眠れません。
私のように、健康志向だが酒好きという同士がおられましたら、信州コンコードぜひご検討ください。
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