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ヒハツにはどんな効果が期待できるのか、研究論文を調べてみた|実際に食べたレビューあり

図書館で借りてきた本

死ぬまで元気でいたければ、とにかく内臓を温めなさい」著者 山口勝利

こちらの本にて、【ヒハツ】という食品が、内臓を温めてくれると紹介されていたので、ヒハツについて文献を中心に調べてみました。

そして、実際に食べてみた感想ものせてます。

ヒハツはコショウの仲間

ヒハツは、コショウ科コショウ属に属している、アジア南部で広く栽培されている植物です。

英語では【Long pepper】と表記されるのですが、なぜにロング?と思いませんか?

その名の由来は、ヒハツの形状です。百聞は一見に如かず。

確かにロングなペッパーですね。とても特徴的ある形状です。

ちなみに、一般的な胡椒の実は小粒な球状です。

ヒハツはアーユルヴェーダ医学で、治療薬として使われていた

ヒハツはアジア南部で広く栽培されていると前述しましたが、日本で販売されているヒハツのほとんどがインド産です。

インドのヒハツは、アーユルヴェーダ医学にて他のハーブと組み合わせて使用されることがあります。

その用途は、食欲増進、消化の改善、腹痛、胸焼け、消化不良、腸内ガス、下痢、またコレラの治療に用いられています。

それだけではなく、ヒハツの用途は消化器系問題のみならず、喘息、気管支炎、咳などの肺の問題にも使われているとのこと。

さらには、産後の女性には月経周期の回復を目的として使用したり、不妊治療にも用いられているというから驚きです。

上記のヒハツの有効性については、現段階で証拠、研究が不十分です。自己判断でヒハツを治療目的に使用しないでください。
記事末に参考文献掲載します。

ヒハツに含まれる「ピぺリン」が血行を促進してくれる

コショウ属香辛料には、ピペリンと呼ばれる化学物質が含まれています。ヒハツにもこのピぺリンが多く含まれます。

このピぺリンは、コショウのピリッとした辛味の元でもあります。

ピぺリンには血管が拡張させる作用が確認されています。これにより血流量が増え、身体が温まることが期待されます

さらには血管拡張により発汗作用が働き、エネルギー代謝もよくなり、ダイエット効果も期待できます

また、ピぺリンには脳内神経物質であるアドレナリンの分泌を促進し、それにより筋肉や内臓が働きを高める、脂肪分解酵素が活発になるなど、基礎代謝を向上させる効果もあります

以下の記述はまだ研究段階の話ではあるのですが、ピぺリンには人に対して感染力特定の寄生虫の侵入を防いだり、排出する可能性があるということです。

更には、ピぺリンとお薬を一緒に経口摂取することにより、薬の有効成分をより体内に吸収することができる可能性がるとのこと。これは、ピぺリンが腸の内壁構造を変化させるためと言われています。

ピリペンはターメリックに含まれる「クルクミン」の吸収を2000倍も高めてくれます。カレーにコショウを加えることは、効率的であるといえます。

詳細は、こちらの記事をご参照ください

ピぺリンはすごいね

しかしこう思った方もいるはずです。

ピぺリンがすごいのなら、ヒハツではなくて普通のコショウでよくね?

管理人もこう考えました。わざわざヒハツを求めなくても、いつも買っている黒コショウを定期的に摂取すればいいのではと。

しかし、ヒハツはそうお高いものでもありませんので、実際にヒハツを試してみることにしました。

実際にヒハツを試してみたところ、定期的に一定量を摂取するならば、通常のコショウよりもヒハツのほうが向いているとわかりました。

理由は後述します。

ヒハツはどこで手に入る?

ヒハツはスーパーの香辛料売り場に置いていります。筆者も最寄りスーパーに「ヒハツ」という商品名で販売されているのを確認しました。

ヒハツは別名がいくつかあり「ロングペッパー」「ピパーチ」「ヒバーチ」ともいいますので、これら名前でも探してみるとよいです。

またアマゾンや楽天市場など、大手通販サイトで取り扱いがあります。

Amazon取り扱いの大容量タイプヒハツに比べますと、スーパーで販売していたヒハツは割高でした。

ケチな筆者は大容量タイプをポチリましたが、まずは少量から試したい、小分けの瓶に詰め替えるのが面倒という方は、スーパーのヒハツがよいと思います。

管理人が購入したお徳用ヒハツを載せておきますので、ご参照ください。

スーパー見かけた少量タイプはこちらでした。↓

ヒハツはどんな味?実食!

こちらが実際購入したヒハツ。

ヒハツの効果を文献で調べてみた
ヒハツの効果を文献で調べてみた

パッケージ袋を開けたときに感じたことは、「これ、シナモンじゃね?」でした。
間違えてシナモンを買ったのかと思ったくらい、シナモンも香りです

早速、入手したその日にサラダにかけて出したところ、旦那に「サラダにシナモン入れた?」と言われてしまいました。

ヒハツの味は、シナモンをちょっとスパイシーにした感じです。味に甘みも感じます。

一般的なコショウと大差ないだろうと考えていたので、一般的な胡椒との大きな味の違いに驚きました。

ここで、前述しました「定期的に一定量を摂取するならば、通常の胡椒よりもヒハツのほうが向いている」理由、それはこの甘みをも感じる独特な味です。

通常のコショウは辛味が強いため、食品に入れる量には限界があります。しかし、ヒハツでしたらある程度多めに入れても違和感なくいただけます。

管理人の場合、

  • コーヒーと豆乳のドリンクにヒハツを混ぜる
  • ヨーグルトにヒハツを加える
  • はちみつとヒハツを混ぜて、パンに塗る

今はこのような摂取のしかたをしています。

ヒハツの効果を文献で調べてみた
ヒハツ+ロイテリヨーグルト+亜麻仁油+オリゴ糖

ヒハツはシナモンに似ていると申しました。それにピリっとした辛味も合わさっていますので、味に飽きることなく続いています。

まとめ

ヒハツを知って、その効果について調べてみて、そして実際に試してみて、行動してみてよかったと思えました。内臓を温めてくれて、アンチエイジング効果も期待します。

ヒハツという偉大な植物に乾杯!

参考文献、参考書籍

参考文献

  • Agarwal AK, Singh M, Gupta N, et al. Management of giardiasis by an immuno-modulatory herbal drug Pippali rasayana. J Ethnopharmacol 1994;44:143-6. View abstract.
  • Agarwal AK, Tripathi DM, Sahai R, et al. Management of giardiasis by a herbal drug Pippali Rasayana: a clinical study. J Ethnopharmacol 1997;56:233-6. View abstract.
  • Bano G, Amla V, Raina RK, et al. The effect of piperine on pharmacokinetics of phenytoin in healthy volunteers. Planta Med 1987;53:568-9.
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  • Pattanaik S, Hota D, Prabhakar S, et al. Pharmacokinetic interaction of a single dose of piperine with steady-state carbamazepine in epilepsy patients. Phytother Res 2009;23:1281-6. View abstract.
  • Reen, R. K., Roesch, S. F., Kiefer, F., Wiebel, F. J., and Singh, J. Piperine impairs cytochrome P4501A1 activity by direct interaction with the enzyme and not by down regulation of CYP1A1 gene expression in the rat hepatoma 5L cell line. Biochem.Biophys.Res.Commun. 1-17-1996;218(2):562-569. View abstract.
  • Reen, R. K., Wiebel, F. J., and Singh, J. Piperine inhibits aflatoxin B1-induced cytotoxicity and genotoxicity in V79 Chinese hamster cells genetically engineered to express rat cytochrome P4502B1. J Ethnopharmacol. 1997;58(3):165-173. View abstract.

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