セサミを使って玄関ドアをオートロック、スマートロックにして一年経過しましたので、忖度なしに実装レビューをします。
利用環境
- セサミ3
- Wifiモジュールあり
- iPhone
- Apple Watch
セサミ導入理由は鍵の閉め忘れの多さ
管理人は旦那と暮らしています。旦那はとにかく鍵のかけ忘れが多い。
出かけるときはきちんと締めるのですが、帰宅後、家に入ってから玄関の鍵をかけないのです。
無施錠だったことで空き巣や強盗の被害に遭ったとみられるケースは約6割というデータもあります。
参考|岐阜新聞web
強盗に入るために手あたり次第ドアノブを回していく事件も発生していますし、「ドアガチャ」体験報告もあります。
強盗殺人で逮捕された男が供述で「手当たり次第にドアノブを回していった、施錠されてない部屋に入った」と言ってて、いっそう施錠に用心するようになりました。
— 三家本礼🍊 (@reimikamoto) May 23, 2020
中に人いるから大丈夫とか思ってる人も悪い事言わんからマジで鍵かけた方がいい。
— とよぴ~@中身フルオープンVTuber (@toyopii0044) May 25, 2020
人いてもいいやor人いるほうがいいやって奴が入ってくるんだぜ。そんな奴が非力な訳ないし準備もしてるし抵抗するのは至難の業。 https://t.co/aiDCnrPv95
しかし旦那は、注意して間もない期間は鍵をかけるのですが、しばらくするとまた鍵を掛けないことを繰り返します。
これに我慢ならず、そしてストレスで禿げることを恐れ、2021年の当時スマートロックの中で安価でした「セサミ3」を導入するに至りました。
現在はアップグレードされた「セサミ4」の販売になっています。
セサミのオートロック、最高すぎた
セサミにはオートロック機能があります。
デフォルトでは「オフ」になっていますが、セサミアプリの設定画面で時間を設定した上でオートロックをオンにできます。
時間では、解錠してどのくらい経過してからロックをするかを設定します。
最短で3秒、そこから5秒、7秒、10秒、15秒、30秒、1分、2分、5分、10分、15分、30分、最長で1時間の設定が可能です。
管理人は10秒で設定しています。
先に申しましたように、鍵の閉め忘れを無くすためにセサミを導入しました。
セサミのオートロックのおかげで鍵を巡るストレスが無くなりました。
ストレス禿げ回避成功
オートロック機能、様々です!
ゴミ出しやポスト確認用など、少しの外出でも必ず鍵が閉まるので防犯性は確実にあがっています。
ゴミ出しの少しの隙を狙った強盗事件も実際に起こっていますので、自分や家族を守るために、鍵の開けっ放しは絶対に避けるべきです。
オートロック機能を使うときの注意点として、閉めだされないように必ずスマホを持って出てください。
セサミアプリが入ったデバイスを持たない、物理鍵もない状況は完全に詰みです。
少しのお出かけであっても、スマートフォンは持ち歩きましょう。
セサミの設置で困ったこと(自力で解決)
セサミは鍵サムターンに合わせて玄関に貼るだけの簡単設置です。
しかしながら、ひとつ問題点が。それは鍵に「あそび」が生じてしまうところです。
セサミ側の幅を調整することは可能ですが、一番狭い状態にしても、元の鍵のサムターンより幅広になってしまいます。
この状態でも開閉はできるのですが、開閉にゆるみがあるのは気になりますので、隙間にダンボールを詰めてテープで固定しました。
なんとも不格好w
まぁ横から見ないとわからないですし、これで問題なく過ごしています。
このようにセサミと鍵が合わない場合は、セサミに別途でアダプターを依頼できます。600円税込み・送料込みですので良心的です。
きちんとしたアダプターで設置をしたいかたは、セサミへ依頼ください。詳細は公式ページからご確認ください。
玄関に貼るときの注意点として、両面テープは一度使ったら粘着性能が40%落ちるということです。
貼る箇所がずれてしまい貼りなおす際には、粘着テープは再利用せずに破棄し新しいテープを使用してください。
テープの再利用は、セサミ落下の原因になります。
外出中にセサミが落ちて、しかも物理鍵を持っていなかったら…泣くしかありません。
セサミには予備として1セット多めに両面テープが付属していますが、念のために各々でも準備しておくことをおすすめします。「3M コマンドタブ」がよろしいです。
Wifiモジュールの必要性
セサミ3・4とは別途に「Wifiモジュール」が販売されています。
スマートリモコンなどのIoTには予めWifiモジュールが組み込まれて設置されているものも多いですが、セサミは「別設計」になります。
WiFiモジュールがあれば以下の事が可能です。
・遠隔での鍵の解錠&施錠
・遠隔にてゲストやマネージャーの追加や削除などの管理
・鍵のリアルタイムでの通知の受取り
・SESAME 3/4搭載のAlways Connect機能が使えるようになり接続までの待ち時間はゼロ
( ※WiFiモジュールなしの場合は、Bluetoothの届く範囲内でのみSESAMEの操作や通知の受け取りが可能です。)
セサミ公式サイトより
イヤホンをイメージするとわかりやすいですが、Bluetooth接続は機器同士が接近しなければ接続しません。
つまりセサミ3・4単体ですと玄関前に着いてから、アプリで接続を確認し、解錠するという「待ち」が発生してしまいます。
実際にセサミのみで解錠してみたところ10秒以上待ちぼうけでした。
これでしたら、普通に物理鍵で開けるほうが早いですね。
WiFiモジュールは、常にセサミと接続している(いつでもスタンバイ)状態です。
スマートフォンからセサミへの信号を、wifiモジュールを介した通信速度の速いwifiを用いることで、速やかな動作実現が可能となるのです。
管理人はせっかちですので、玄関に近づきながら鍵を開けたいため、迷わずWiFiモジュールを購入しました。
結果、全く待つこと無く「エクストラスムーズただいま」を実現しています。
WiFiモジュールは税込3,278円です。(2022年6月時点の価格)
これに関しては買う価値はありと、自信を持っておすすめします。
WiFiモジュールの注意点として、ACアダプターが同梱しないことにご注意ください。
WiFiモジュールはUSBなので、USBポートありのコンセントに指すか、USBのACアダプターを用いてコンセントに指す必要があります。
どちらも100均にありますので、手持ちがなければあらかじめご準備ください。
先にも説明がありますように、Wifiモジュールがあると遠隔操作が可能となります。長期間家を空けるときは誤操作(特にApple Watchでの誤操作)を防ぐために、WiFiモジュールはコンセントから抜いて出かけることにしています。
ちなみに、スマートロックとしてQrio Lockも有名ですが、こちらの商品もBluetooth接続なので、遠隔操作をしたりスムーズな反応を求めるのでしたら「Qrio Hub」というWiFiモジュールが必要になります。
セサミの解錠・施錠はウィジェットが便利
ウィジェットとは、アプリを開くことなくホーム画面上に表示しておけるショートカット機能のこと。
ホーム画面にセサミのウィジェットを追加しておけば、アプリを開く必要なくサクッと解錠ができるので便利です。
管理人はiPhoneの「ウィジェット画面」にセサミアプリを置いています。
※ウィジェット画面... ホーム画面1枚目を右にスワイプすると出てくる画面のこと。
アプリを探す手間なくサクッと鍵を開くことができるのでセサミを導入したら、まずはぜひウィジェット追加ください。
ウィジェット動作は動画ご参照ください。
セサミは音声操作でさらに便利
セサミをsiriを使って音声操作することができます。iPhoneに向かって「ヘイシリ!オープンセサミ!」と伝えれば、解錠できるのです。
この音声コマンドは任意の言葉に変更できます。管理人は「玄関開けて」に設定しています。
この設定セサミアプリから簡単にできますので、とても便利です。
音声操作のメリットは、パスワードロック状態でも操作が可能な点です。以下動画参照ください。
しかしながら、Apple Watchでの音声操作は「接続できません」とエラーになることが多いです。原因は不明です。
調子がいいときは、こんな感じです。
動画を見ていただいた方はお分かりとおもいますが、iPhoneからもApple Watchからでも、ショートカット操作はややもっさり感があります。
このタイムラグが苦手な方は、ウィジェット操作をおすすめします。
先にご紹介したWifiモジュールがあれば、アレクサなどのスマートスピーカーとセサミの連動ができますので、ここは活用したいところです。
アレクサの場合、解錠や施錠を行うだけでなく、鍵の現状を知ることもできますので、鍵がきちんと閉まっているか心配なときに便利です。↓動画参照
セサミの動作音に注意
セサミが動く際には「ウィーン」とそこそこ大きな機械音が出ます。
玄関ドアを閉めた状態でもこの音は外に漏れてます。
不快な音ということではないので個人的には気になりませんが、静音性を求める方は一度要検討です。
セサミ付属のNFCタグは使うべし
セサミを購入すると、可愛い鍵マークの絵柄のNFCタグが付属されます。
こちらを設定した上で使用することで、スマホをかざすだけで解錠・施錠ができるようになるので便利です。
NFCタグ設置については、こちらご参照ください。
セサミとApple Watchの相性
管理人はApple Watchでセサミの解錠をしています。スマホ無しの操作は本当に楽です。
Apple Watch上セサミアプリとセサミの動作連動も良好で、すぐに家に入ることができます。
セルラーモデルのApple Watchでしたら、スマホを持ち出す必要性がないので、ジョギングなどの際はより手軽に出掛けられていいですね。
セサミ×Apple Watchは最強タッグといえます。↓動画参照
ただし、先にも説明しましたように、Apple Watchでのショートカット操作は遅いし、接続失敗することが多いです。
いまはApple Watchではショートカットは使わず、直接セサミアプリから操作をしています。
また、セサミサイクル×Apple Watchは現在進行形で接続が上手くいきません。
追記↓↓
Apple WatchとセサミサイクルがBluetooth接続しないときの解決方法が分かりましたので、共有します。詳細はこちらご参照ください。
セサミサイクルについてはこちらご覧ください。
電池残量については注意が必要
セサミで使用している電池はCR123Aという種類です。個数は2個の使用です。
CR123Aはリチウム電池で、単四等のアルカリ電池に比べ、小型な上に電気容量が大きいという特徴があります。
高性能アルカリ電池と比較しても、同じ容積なら2.5倍以上、同じ重さならば3倍以上の電気容量です。
セサミの公式HPにも、付属のパナソニック製CR123Aは「500日持続」と謳っています。
しかしながら、リチウム電池にはある問題があります。それは「電池残量表示」問題です。
セサミサイクルはアプリから電池残量が確認できます。
この電池残量検出は、電池が消耗すると電圧が低下するという特性を利用して判定しています。
電池は、新品のときは高い電圧で出力されていて、電池が消耗していくと徐々に電圧は低下していき、最終的に電圧がなくなって使えなくなるという仕組みです。
リチウム電池という系統の特徴として、一定までは安定した電圧が出力されますが、電池寿命手前ストンと使えなくなってしまうのです。これは使用できなくなるギリギリまで高い電圧を保ってくれるので、リチウム電池の特性は無駄のない優秀な特性であると言えます。
しかしながら、このリチウム電池の優秀な特性が、電池の消耗度を検出するのに不利な点となっているのです。
図のように、寿命の直前で電圧が急降下してしまうため、電圧の低下を検出できたときにはすでに、セサミサイクルを動作させられないこともあります。
この電池残量表示問題については、セサミ公式でもアナウンスされています。
公式サイトは、電池残量が40%になったら早めの電池交換を推奨しています。
電池が切れていしまえばセサミは動きません。そして物理鍵も持っていなければ、締め出されてしまいます。泣くことになります。
このような自体にならぬよう、余裕のある電池交換、CR123Aを常備しておきましょう。
CR123Aは、家電量販店では取り扱いがありますが、ダイソーなどの100均では取り扱いありませんのでご留意ください。
セサミの手ぶら解錠はオフにしている
「手ぶら解錠」とは、スマートフォンでの操作不要で、玄関に近づくだけで解錠される機能です。
こうを聞きますと、とても便利な機能なのですが、大きなデメリットがありますので管理人は手ぶら解錠は使っていません。
手ぶら解錠の条件
- GPSで自宅を中心に範囲を設定(20m〜500m)
- 範囲から出る(外出を認識)
- 範囲外から範囲内に入る(帰宅を認識)
- 自宅前でBluetoothとセサミが接続
- セサミが解錠する
手ぶら解錠のデメリット
- スマホのバッテリーが大きく消費されてしまう
- GPSずれにより家にいるのに勝手に解錠される
スマホのバッテリーが大きく消費されてしまう理由は、常にセサミアプリをバックグラウンドで起動をさせ、GPSとBluetoothを常に作動した状態であるためです。
この点の対策としては、自宅を離れたらアプリを落とし、一度自宅への帰宅時にセサミアプリを起動するということで解消できそうですが、この方法で手ぶら解錠が動作するか確かめていませんので近々実験してみます。
家にいるのに勝手に解錠されてしまう現象の報告もあがっていますので、怖くて使っていません。
これについてもセサミアプリを落とせばいいのでしょうが、忘れてしまう可能性もあるので、今は使っていません。
また、高層マンションやGPSが安定しない場所では、GPSがずれてしまい外出と帰宅の誤認識が出る場合もありますので、該当する方はご注意ください。
セサミサイクル解錠方法まとめ
ここまでにセサミを操作方法を複数お伝えしましたが、一番便利なの操作方法はApple Watchからセサミアプリでの操作です。
わざわざスマートフォンを取り出す必要がないことが、高ポイントです。
Apple Watchをお持ちの方は、セサミの導入おすすめです。
iPhoneのみの操作の場合は、音声操作=ウィジェット>ショートカットタップ>NFCタグ≧セサミアプリ操作、この順で便利です。
操作方法 | パスワードロック | 解錠反応 | 備考 |
---|---|---|---|
音声操作 | ロック解除不要 | ややタイムラグあり | 周囲が気になるときは注意 |
ウィジェット | 要解除 | スムーズ | メインホーム画面にあるとより便利 |
ショートカットタップ | 要解除 | ややタイムラグあり | メインホーム画面にあるとより便利 |
NFCタグ | 要解除 | タイムラグあり | 反応が悪いときはこちらの記事ご確認ください |
セサミアプリ操作 | 要解除 | スムーズ | アプリ→セサミサイクルの2タップ |
NFCタグ以外のタイムラグについては、玄関に近づきながら操作をすることで、玄関前に来る頃にはちょうど良く解錠できますので、特に問題性を感じません。(wifiモジュール設置している人に限る。)
まとめ
セサミのスマートロックを利用することで、防犯力が上がったと同時に、帰宅時の解錠がとても快適になりました。
物理鍵を使う生活からの解放は、想像以上にQOL向上につなると言えます。
- オートロック機能を使えば鍵の閉め忘れがない
- セサミを購入するならば、Wifiモジュールも一緒に購入するべき
- Apple Watch×セサミが一番便利だが、音声等ショートカットに弱い
- セサミの電池残量には注意
- 手ぶら解錠機能はおすすめしない
セサミは他のスマートロックに比べてお安いので、導入しやすいです。
同じことでお悩みの方や、スマートロック導入を迷っている方の参考になりますと幸いです。
セサミサイクルのレビューはこちら